イソヒヨドリ
イソヒヨドリ【磯鵯】
Monticloa solitarius
Blue Rock Thrush
スズメ目ツグミ科
全長:23cm
イラスト:折笠由香利
動画
留鳥または漂鳥として、全国に生息。積雪の多いところでは、暖地に移動します。
海岸の岩場、岩壁、礫地、河川、海岸近くの農耕地などで見られます。
昆虫類、トカゲ、フナムシなど、動物質のいろんなものを採食する。
雄は、イラストのように頭・胸・背・腰が濃紺色、翼と尾は青みがかった黒色、腹は赤褐色です。雌は、上面が暗褐色で、下面は黄褐色に暗褐色の細かいうろこ模様が密にあります。
安土桃山時代から"いそつぐみ"の名で知られていて、江戸時代になって"いそひよどり"の名で呼ばれるようになりました。
属名 Monticola は「山の住人」の意で、種小名は、「ひとりの」という意味です。この鳥は、群れにならないから「ひとりで暮らす山の住人」ということになります。日本では、主に海岸の岩礁地帯やその近くに生息しているので「磯にいるヒヨドリのような鳥」として名づけられました。
日本では、近年、各地の内陸部ビル街やダム地帯(ダムサイト)でよく観察されるようになりました。
「日露渡り鳥条約」指定種
参考文献:『世界鳥名事典』(三省堂) 『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版) 『鳥名の由来辞典』(柏書房) 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(山と渓谷社)
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